2024/05/28
4年前のことを思い出していた。
夜泣きながら電話したらレンゲの音楽にはちゃんとレンゲの権利があると教えてくれた子、私が好きだった絵を描く男の子、心底嫌いな顧問、心底嫌いな同級生、その同級生を叱りつけてくれた先輩、尊敬していた先生に裏切られたこと、好きなアーティストのこと、自分が拙い音楽を作っていたこと、コロナのこと、まだまだマスクが外せなかったこと、紫陽花の色、自分が弱かったこと。
私の音楽に権利があると主張してくれた女の子、彼女はキーボーディストだった。私は彼女とバンドが組みたかったのに、めんどうな人間関係のせいで結局組むことができなかった。そして彼女にはもうそれはそれはゾッコンなボーカリストがいて、実際彼女のバンドメンバーだった。彼女は私にその子が歌った翡翠の街をきかせてくれた。当時私は彼女に認められたかったから、彼女に認められたあの子のことも嫌いだったし、彼女のことは好きなのにあの子のことを気に入っていた彼女のことは嫌いだった。全然私は彼女の中で認められなくてとても悔しかった。でも今振り返ればあの曲は私の中では彼女との思い出(執着とも言う)になったし、あの子の声はとても透き通っていて素敵な声の持ち主だったと思う。高校で軽音部だった人たちの中でも音楽を続けていそうなのは私だけだし、結局こんな形で音楽なんかを最後までしているのが自分であると自覚しても嬉しくなかった。
そしてまた、当時の私は弱かった。今の自分は自分が強くなったことには全然喜べなかった。あのまま弱かったら誰かが私を救ってくれたのではないか、弱みにつけこまれる形でも良かったから誰かとまた深く繋がりたかった。または一方的な錯覚でも良かった。そんなクソみたいな価値基準を未だ脳内で引きずっていることを自覚して泥になりたくなった。